万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
角のふくれ
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
真鍋次郎
 ふりがな
まなべじろう
 発行年月
1955/10
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル
解釈特集号
 発行所
萬葉学会
 発行番号
17
 掲載頁
5054
 巻番号
16
 対象歌番号
3821
 対象歌句番号
3821-1,3821-2,3821-4
 歌作者データ
児部女王
 参考歌番号
110, 385, 552, 780, 1460, 1461, 1462, 3616, 3821, 3885, 4206
 キーワード
甬から角への誤写,ワケ,左註との対応,あく,矣,訓添へ,読添索引,大成訓詁編
 論文要旨
3821を第一句、第二句、第四句の訓釈を中心に論じる。第四句中の「角」を字体の相似から「甬」の誤写とする。甬は字鏡に奴婢賎称也とあり、国語の「ワケ」がこれに当たるとし、集中の「ワケ」の用例を検討し、従来の解釈によらず、「奴メ」の意に解することで、左註の「下姓」と歌詞の対応を見いだす。また同様に、第一句「美麗物」も、左註の「高姓美人」に対応するよう「ウマシモノ」の訓をとる。第二句については「矣」を不読字とし「イヅクアカネカ」と訓む。"