万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
机之島考
 論文サブタイトル
「所聞名禰」の訓をめぐって
 単著/共著
単著
 論者名
大谷寛治
 ふりがな
おおたにかんじ
 発行年月
1956/10
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
21
 掲載頁
3640
 巻番号
16
 対象歌番号
3880
 対象歌句番号
3880-1,3880-2
 歌作者データ

 参考歌番号
4026, 4027
 キーワード
鹿島,机之島,能登名跡志,北國能登島記,大井重二郎
 論文要旨
巻16・3880番歌第1,2句「所聞多禰乃机之島能小螺」は第1句の訓と机之島の所在が不明であった。「所聞多禰」は和名抄が能登国の加嶋(加之萬)の訓を表意文字化したとする説をとってカシマと訓む。机之島の所在については諸注釈書の説を地誌資料をもとに比較検討し、能登名所志より知られる鹿島峯(鹿島半島西海岸)付近に位置する島を求めたところ、日出ヶ嶋付近の女嶋男嶋が机島と呼ばれその雌島の形状、小螺の生息状況からもふさわしい机島であることを述べて所在を明らかにする。"