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論文要旨 |
山上憶良編纂の「類聚歌林」について、武田氏が正倉院文書中の記事「(天平勝宝三年)六月三日来歌林七巻」云々より、元は七巻あり、歌数千首前後のものであったとしたのを受け、その成り立ちは同じ「類聚」の語を持つ「藝文類聚」に刺激されたもので、さらに平安末期にはこの「類聚歌林」が万葉集歌を類纂する「類聚古集」(藤原敦隆編)の編纂を促したと推定する。「藝文類聚」と「類聚古集」の分類項目は古集の巻十二前半までの形態に各々一致するところが多く、両者の共通点もうかがえることから、三者の編纂に関する影響関係を認めうることを述べる。"
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