万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
萬葉集講話 (十八)
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
沢瀉久孝(澤瀉久孝)
 ふりがな
おもだかひさたか
 発行年月
1957/1
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
22
 掲載頁
4853
 巻番号
3
 対象歌番号
431
 対象歌句番号

 歌作者データ
山部赤人
 参考歌番号
29, 195, 317, 318, 319, 320, 321, 334, 366, 429, 510, 711, 892, 1520, 1614, 1617, 1629, 1738, 1739, 2021, 2029, 2090, 2848, 3258, 3817, 4127
 キーワード
勝鹿,真間,手児名,いにしへにありけむ人,倭文機,帯解きかへて,替,代,易,更,序詞,かけ言葉,ふす,こやす,廬屋,奥つ城,真木,松が根,言のみも名のみも,忘らえなくに,不所忘,所,可
 論文要旨
巻3・431の題詞及び歌の語について詳細な解説を施す。特に「帯解きかへて」の句についての考察が詳しく、集中の用例から「解きかはして」の意であることは明らかであるが、虫麻呂歌集中の同じ手児名を詠んだ作では、手児名が男に逢わないで死んだように解せることから矛盾を感じ、「倭文機の 帯解きかへて」の二句を序とみる説のあることに対して、集中の序の用例を検討した上で、その必然性のないことを論証した。また結句「不所忘」の「所」を「可」とする写本のあることについて、集中の実例をあげつつ、「所」「可」の何れかを誤字と考えるならば、「所」から「可」に誤ったと見るのが自然であり、この歌の表記法としても、受け身の助動詞「ゆ」を訓添えるよりも、「所」の文字がある方がよいと論じた。"