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論文要旨 |
巻1・40番歌にみえる阿胡行宮の位置について、現在の英D32723、鳥羽付近とする二説があり、41,42番歌に詠まれる地名との距離的な関わりにより鳥羽説が有力である。これに対し、書紀の行幸記事を解読して行幸に伴う行宮建造の実態を考察し、作歌事情について人麻呂の予めの行幸予定表に基づく創作であり、実際伊良湖への舟行はなかったとして鳥羽説を退ける。阿胡行宮を伊勢志摩間の逢坂越えの終点地とする考えから、現在の佐藝郡にあたる英D32723の地説を支持する。"
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