万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
萬葉集講話 (二十)
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
沢瀉久孝(澤瀉久孝)
 ふりがな
おもだかひさたか
 発行年月
1957/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
24
 掲載頁
5056
 巻番号
1
 対象歌番号
22
 対象歌句番号

 歌作者データ
吹黄刀自
 参考歌番号
491, 723, 988, 1024, 1043, 3880, 4256, 4326, 4470, 4498
 キーワード
十市皇女,波多横山巌,河上乃,上,ウヘ,ヘ,ゆつ磐群,ゆ,刀自,常處女,處女
 論文要旨
巻1・22について、三説に別れる「波多の横山の巌」の所在の実地見聞を行い、それを背景に、「常処女」でと願うのは、十市皇女であるのか、作者刀自自身のことであるのかという問題に対して、集中の用例から他人の長寿安泰を祈ったものと、自らの寿を願ったものとは一見して区別が可能であり、当該歌は後者に当たること、「磐群」は「みづみづしい岩」を表現し、願うところが長寿安泰ではないこと、十市皇女の年齢を察すると「処女」の表現が不自然であることの三点から、当該歌が嘱目の景に心を動かした作者自身の感懐を詠んだものと解すべきことを論証した。"