万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
佐宿木花
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
真鍋次郎
 ふりがな
まなべじろう
 発行年月
1958/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
28
 掲載頁
6367
 巻番号
10
 対象歌番号
1867
 対象歌句番号
1867-2
 歌作者データ

 参考歌番号

 キーワード
サクラ,トグラ,宿木
 論文要旨
巻10・1867の第2句「佐宿木花」をサクラと訓むことについて、字鏡などの古辞書に「D15254」が「トグラ」と訓んで「鶏栖杙」とあるのと同様に、名義抄の同訓の字、「棲」や「栖」も鳥が木に宿る意でその注記に「鶏宿木」とあるのをトグラと訓み得、従って鳥(鶏)字のない「宿木」二字の訓みもトグラなることを指摘する。さらに上代にヘやケがそれぞれ単独で時間、空間的なものを意味したり、容器一般を示すなどの言語的特色を考慮して、和語「クラ」がトグラの意を示すことを論じ、「佐宿木花」の表記でをサクラと訓む根拠とする。"