万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
遊仙窟の影
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
小島憲之
 ふりがな
こじまのりゆき
 発行年月
1958/10
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
29
 掲載頁
4849
 巻番号
16
 対象歌番号
3869
 対象歌句番号

 歌作者データ
山上憶良
 参考歌番号
585, 3869(詞書)
 キーワード
遊仙窟の万葉集への影響,故,願
 論文要旨
遊仙窟の及ぼした万葉集への影響の例として、筑前國志賀白水郎歌十首の詞書にみられる「津麿曰・・・容齒衰老、不堪海路、故来*候、願垂相替矣」をあげる。この部分は遊仙窟の「此処有神仙之窟宅、故来*候・・・賜恵交情、垂聴許」を借用している。左注にある、「故来」の「故」を「わざわざ」の意にとるべき点、遊仙窟では「幸」とあるのを、左注では「願」にかえた点から、遊仙窟語を借用しただけでなく、原文をよく理解していたことがうかがえる。"