論文タイトル |
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単著/共著 |
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論者名 |
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掲載頁 |
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巻番号 |
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対象歌番号 |
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対象歌句番号 |
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歌作者データ |
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参考歌番号 |
79, 230, 460, 904, 916, 929, 1048, 1056, 1433, 1434, 1785, 1835, 2126, 3581, 3906, 3957, 3958, 4236, 4434, 4450, 記4 |
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キーワード |
「於」,助詞の読添え,「ニ」の頻出,クモニタナビク,「ニ」,「ト」,山田孝雄 |
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論文要旨 |
巻3・444番歌の第五句について、「雲ニ棚引く」という言い方の問題から訓みを決定する。場所をあらわす「ニ」と、引用を示す「ト」以外の用法では、助詞「ニ」と「ト」は共用されることもあった。上代では「ニ」の勢力が強く、やがて「ト」の勢力が強くなってきたようである。「雲ニトなって(雲のように)たなびく」というような言い方をした、雨・霧・雲などの天然現象をみると、「ニ」の例では、挽歌という場面や内容の制約のための形式的表現という点で、一つの類型的な表現としてあらわれている。その一方、3906番歌の「ユキトフル」のような、類型に捉われる必要のない自由な、比較的新しい勢力をもった表現が生まれたことを考えると、444番歌を「雲ト棚引」と訓む例とはなりえない。よって「クモニタナビク」の訓を支持したい。"
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