万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
「水島」考
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
鶴久
 ふりがな
つるひさし
 発行年月
1959/4
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
31
 掲載頁
1827
 巻番号
3
 対象歌番号
245, 246
 対象歌句番号
246-4
 歌作者データ
長田王
 参考歌番号

 キーワード
景行紀,秩父肥後風土記,中島廣足,森本治吉
 論文要旨
巻3・245,246に詠まれる筑紫国の水島の所在について、現八代市に位置する金剛の水島とするのが定説だが、極めて小さなその島を景行紀や、万葉に見える記事の停泊地と認める事に疑問を持ち、近世の熊本藩の国学者、中島廣足の日記で熊本湾の島々を列記した中に「さうぞう島水島」とあることに注目し、大小の鼠蔵島を指すと推察。以下、近世の文献を検討しつつ、近畿内文化を反映する古墳のある点などから、大和政権との文化的、政治的関わりを考え合わせて、現在の大鼠蔵島を当該歌の「水島」に比定する。"