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論文要旨 |
巻3・245,246に詠まれる筑紫国の水島の所在について、現八代市に位置する金剛の水島とするのが定説だが、極めて小さなその島を景行紀や、万葉に見える記事の停泊地と認める事に疑問を持ち、近世の熊本藩の国学者、中島廣足の日記で熊本湾の島々を列記した中に「さうぞう島水島」とあることに注目し、大小の鼠蔵島を指すと推察。以下、近世の文献を検討しつつ、近畿内文化を反映する古墳のある点などから、大和政権との文化的、政治的関わりを考え合わせて、現在の大鼠蔵島を当該歌の「水島」に比定する。"
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