万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
「佐桧の隈み」考
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
山田弘通
 ふりがな
やまだひろみち
 発行年月
1959/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
32
 掲載頁
5761
 巻番号
2
 対象歌番号
175
 対象歌句番号
175-5
 歌作者データ

 参考歌番号
1109, 3097
 キーワード
さ桧の隈み,さ(接頭語),桧隈,隈み,坂口保,折口信夫,塞,天坊幸彦,田村吉永,サヒの地,さ桧の隈桧隈川,下つ道
 論文要旨
175番歌結句「さ桧の隈みを」について、「さ」は接頭語、「み」は桧隈の地名に、付近やそのあたりを意味する詞がついたと解釈されている。しかし、「み」が固有名詞につく例は他に見えず、島回や浦回のように、普通名詞「隈」に「み」の詞がついたと解する方が穏当であるとする。「さひ」という地名が境を表す言葉であったことを検証し、「さ桧」がこの地を現す一つの地名で、「隈み」は普通名詞「隈」にみがついた例と解する。"