万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
大伴家持の進取性
 論文サブタイトル
旋頭歌・仏足石歌の歌学びから
 単著/共著
単著
 論者名
広岡義隆(廣岡義隆)
 ふりがな
ひろおかよしたか
 発行年月
1998/6
 発表雑誌名
三重大学日本語学文学
 特集タイトル

 発行所
三重大学人文学部日本語日本文学研究室
 発行番号
9
 掲載頁
2136
 巻番号
16
 対象歌番号
3878, 3879, 3882, 3884, 4026, 4029, 4036, 4037
 対象歌句番号

 歌作者データ
大伴家持
 参考歌番号
巻3・466, 巻8・1566, 1567, 1568, 1569, 巻16・3853, 3854, 3884, 巻19・4161, 4162
 キーワード
旋頭歌,仏足石歌,歌学び,風俗歌,能登国歌,越中国歌,風土記,鄙,諸郡巡行,巻十六,文芸意識
 論文要旨
「鄙に目を向けた家持」(廣岡稿『人文論叢』1984,3)の続稿である。大伴家持の作品中の旋頭歌体歌及び仏足石歌体歌を検証すると、それらの作品は天平二十年春の諸郡巡行時に、能登国や越中国の風俗歌における旋頭歌体及び仏足石歌体に接したことによって啓発され、この鄙歌に触れた新鮮な感動が家持の詠作となっていることを明らかにしたものである。これは単なる影響を説いた論ではなく、雅文化に浸っていた都人家持が鄙の文化に目を開いたという、家持の開明性・進取性を説いたものであり、それがやがて防人歌の収集と東歌の編纂につながることを見通した考察である。巻十六の編纂についても若干言及した。"