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対象歌番号 |
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対象歌句番号 |
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歌作者データ |
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参考歌番号 |
517, 743, 744, 755, 778, 1858, 2027 |
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キーワード |
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論文要旨 |
巻4・771番歌の第三句「打布裳」について従来「ウツシクモ」と訓み「顕しく、現実に、本当に」の意とする説に対し、続く第四句の「真」が同義で重複することになる点を疑問視し、契沖の旧訓の一つ「ウツタヘモ」の訓を支持、追求する。「タヘ」の用字に、「栲、栲衣、細布、木綿」など布に関する字のあることから「布」はタヘと訓む。「ウツタヘ」の語は「遊仙屈」語の「未必」に対する傍訓にもあり、集中例は「打妙、打細」の字を当てて下に否定辞を伴う陳述の副詞であるとする。また771番歌前後の歌には遊仙屈の語が多く用いられていることから、作歌当時の家持の語源意識を窺わせることも考え合わせ、これら一連の歌中にある当該歌の「打布裳」も遊仙屈由来の「未必」の意で「ウツタヘ」と訓み、「必ずしも本当に私を恋しく思っているのでしょうか。」と嫌味をこめた一種の皮肉な応答の歌と解する。"
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