万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
「打布裳」の訓について
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
蔵中進(藏中進)
 ふりがな
くらなかすすむ
 発行年月
1960/10
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
37
 掲載頁
5357
 巻番号
4
 対象歌番号
771
 対象歌句番号
771-3
 歌作者データ
大伴家持
 参考歌番号
517, 741, 743, 744, 755, 778, 784, 1343, 1858, 2027, 2376, 2792, 2960, 3210, 3211, 3332, 3752, 4166
 キーワード
打布裳,ウツシクモ,ウチシキモ,顯,眞,打乍,ウツツ,ウツシ,打四鶏,布,ヌノ,シキ,シク,タヘ,裳,モ,遊仙窟,未必,陳述の副詞,反語,ウツタヘニモ,ウタカタモ,ウタカタニモ,ニ,モ,未甚
 論文要旨
定訓となっている巻4・771の第三句「打布裳(ウツシクモ)」について、集中の用例から「ウツタヘモ」と訓むことの可能性を示し、この語は、家持が『遊仙窟』の語「未必」を繙読しつつ、その語彙「ウツタヘモ」を自己の作品の中に取り上げて用いたものと推定した。また、「ウツタヘモ」の用字として「打布裳」が用いられた要因についても言及した。"