万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
はちす
 論文サブタイトル
戯笑歌の一解釈
 単著/共著
単著
 論者名
伊藤博
 ふりがな
いとうはく
 発行年月
1961/1
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
38
 掲載頁
3340
 巻番号
16
 対象歌番号
3834, 3835, 3826
 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
3824, 3825, 3827, 3828, 3829, 3830, 3831, 3837, 記95
 キーワード
戯笑歌,遊仙窟,新田部親王,長意吉麻呂,土橋寛
 論文要旨
戯笑歌は、萬葉集ではほとんど巻十六に集中している。その巻十六の戯笑歌のうち「蓮」の語が詠まれている歌について、その背景を推定しながら、戯笑歌の持つ笑いの本質をくみ取ろうとする。巻十六の多数の戯笑歌には「遊仙窟」の影響が色濃くあることを考慮し、「蓮」の語に憐(恋)や美人を連想することが当代貴族社会の常識であったと述べる。そこから三八三五番歌の笑いの主体は「蓮なし」という上の句の否定から見て取るべきものであるとし、さらに三八二六番歌についても三八三五番歌と同様に、当時の「蓮」の語に対する理解をふまえて解釈し、従来の解釈の見直しをはかる。"