万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
枕詞と呪農
 論文サブタイトル
「花散らふ」と「み雪ふる」の發想
 単著/共著
単著
 論者名
桜井満(櫻井滿)
 ふりがな
さくらいみつる
 発行年月
1961/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
40
 掲載頁
3240
 巻番号
1
 対象歌番号
36, 45
 対象歌句番号
36-11,36-12,45-19,45-20
 歌作者データ
柿本人麻呂
 参考歌番号
37, 46, 47, 48, 49, 199, 923, 1349, 1420, 1439, 1456, 1865, 1872, 1893, 3153, 3294, 3324, 3448, 3925, 4011, 4111, 4113, 4488, 4516
 キーワード
花散らふ,み雪ふる,国見,国讃め,枕詞,豫祝,呪言,農耕儀礼,宮廷讃歌,猟,鎮魂,折口信夫,サクラ,花見,壽歌,呪術,花祭,祖靈信仰,花の行事,うたぐら,しきうた,雪祭,トシ,アキ,宮廷詩人,呪農用語
 論文要旨
枕詞の発生と農耕儀礼との関連を考えるにあたって、人麻呂吉野讃歌にみられる「花散らふ 秋津の野辺」(36)、また同じく人麻呂の阿騎野の猟に供奉した折の作にみられる「み雪降る 阿騎の大野」(45)という、いずれも実景とするには問題の残されている用例をとり上げ、考察を試み、花(特に桜の花)が稲の花の象徴、御穀の兆であること、また雪も豊年の貢といわれ、五穀の精といわれるように、稲の花の象徴とみられたことを指摘し、この両例が共に呪農用語から出た予祝讃美の枕詞であることを解明した。"