万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
憶良「思子等歌」序文の典據
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
井村哲夫
 ふりがな
いむらてつお
 発行年月
1961/10
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
41
 掲載頁
4951
 巻番号
5
 対象歌番号
802
 対象歌句番号

 歌作者データ
山上憶良
 参考歌番号

 キーワード
金光明最勝王経如来壽量品,合部金光明経壽量品,心地観経無垢性品,最勝王経捨身品,大般涅槃経巻第一壽命品
 論文要旨
巻5・802「思子等歌」の序文の「等思衆生、如羅D23523羅。」について、金光明最勝王経如来壽量品によったものと考えるのが通説となっており、また他にも合部金光明経壽量品、心地観経無垢性品、最勝王経捨身品などがその典拠としてあげられるが、これらの本文によると、それは釈迦如来その人の言葉ではなく、憶良序文の問題部が釈迦如来の金口そのものから発せられた言葉と見なさねばならないのに矛盾することを指摘し、これらに代えて大般涅槃経巻第一壽命品に「等視衆生如羅D23523羅」とあるのをあげ、句の使用頻度から見ても、これを憶良序文の典拠するのが妥当であると論じた。"