論文タイトル |
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単著/共著 |
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論者名 |
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掲載頁 |
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巻番号 |
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対象歌番号 |
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対象歌句番号 |
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歌作者データ |
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参考歌番号 |
50, 52, 53, 159, 324, 325, 969, 1125, 1126 |
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キーワード |
代宮都,カムナビ,大場磐雄,カムオカ,山部赤人,天武天皇,持統天皇,飛鳥のカムナビ,故郷,藤原,三山,三神山,神仙思想,平城遷都の詔 |
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論文要旨 |
『万葉集』に登場するカムナビという言葉の歌ことばとしての性格を明らかにした論文である。はじめに、従来の神体山やカムナビに対する研究を俯瞰して、その問題点を指摘。「カムナビ」を山に対する信仰の分析概念として考究することと、古典語として研究することが混線し、ために議論が錯綜していることを指摘。まずは、古典語としてのカムナビという語の位相を明らかにすべきことを述べている。その上で、『万葉集』のほとんどの用例が、飛鳥のカムナビを指している事実を指摘している。それは、万葉の時代においては、カムナビといえば飛鳥のそれを指すという原則があったためとする。以上のような原則があったのは、飛鳥のカムナビが飛鳥の守り神であり、カムナビが宮都を守護するという思想が平城京には引き継がれなかったためとする。そこから、カムナビが飛鳥のそれを指すという共通理解が生まれたとする。以上の分析から、藤原宮を交として、古代の宮都を守護する神が、カムナビから三山へ移ったと結論付けている。なお、本論文は上野誠『古代日本の文芸空間−万葉と葬送儀礼』(雄山閣出版、1997・11・5)に所収されている。"
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