万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
歌日誌の空白
 論文サブタイトル
歌わぬ詩人家持
 単著/共著
単著
 論者名
伊藤博
 ふりがな
いとうはく
 発行年月
1962/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
44
 掲載頁
4157
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
477, 480, 1035, 1037, 3922, 3923, 3924, 3925, 3926, 3962, 3963, 3964, 3965, 3966, 3969, 3970, 3971, 3972, 4036, 4037, 4038, 4039, 4040, 4041, 4042, 4043, 4066, 4067, 4068, 4069, 4070, 4071, 4072, 4073, 4074, 4075, 4076, 4077, 4078, 4079, 4085, 4097, 4139, 4143, 4150, 4290, 4291, 4292, 4354, 4355, 4516
 キーワード
大伴家持,歌日誌,巻十七,巻十八,巻十九,巻二十,正税帳使,山陰道巡察使,大伴池主,大野晋,田辺福麿,柿本人麿,山部赤人,白凰的,ますらを意識,宮廷讃歌,澤瀉久孝,久松潜一,徳田浄,北山茂夫,藤原氏,漢詩文,宮廷歌壇,倭歌,山柿の門,大濱嚴比古,高木市之助,犬養孝,越中時代,大伴旅人,山上憶良,黄金産出,大佛建立,大佛開眼,雪,因幡守,池上禎造
 論文要旨
大伴家持の歌日誌内の空白を通して、因幡守以後の空白の由来を検討し、家持が因幡の国の歌(四五一六)をもって作歌生活を放棄したのかという疑問、その後の空白における歌の有無についても考察を行う。その結果、因幡守以後の空白は、夢が現実にしいたげられたことによる失望のため、家持が意欲的に歌を作らなくなったことに由来すること、その空白内にも歌は存在したが、家持が歌日誌四巻(巻十七〜二十)を編纂整理するにあたって、四五一六番歌が巻頭の歌々(三九二二〜三九二六)によく呼応し、またその後には切って捨てるに惜しくない歌が、数もそう多くなく並んでいたが故に、この歌をもって巻十七以下四巻を閉じたことを究明した。"