万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
歌の解釈
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
阪倉篤義
 ふりがな
さかくらあつよし
 発行年月
1963/1
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
46
 掲載頁
112
 巻番号
20
 対象歌番号
4325, 4327
 対象歌句番号

 歌作者データ
丈部黒当,物部古麻呂
 参考歌番号
17, 31, 74, 79, 80, 91, 207, 221, 288, 425, 504, 534, 541, 699, 709, 722, 734, 740, 806, 1509, 1887, 1964, 2090, 2336, 2701, 2880, 3400, 3645, 3795, 3796, 3952, 3990, 4000, 4115, 4323, 4329, 4330, 4363, 4365, 4383
 キーワード
旅立ち,孤独感,解釈,心的内容,辞,時枝誠枝,文法的説明,〜も,井上通泰,鴻巣盛広,松岡静雄,島木赤彦,吉野裕,集団的歌謡,山田孝雄,個人的詠出,併説,佐伯梅友,後も会はむ,ゆりも会はむ,詠嘆,我も〜む,提示助辞,対比的,含蓄的,客観的根拠,具体的表現,文体論
 論文要旨
助詞・助動詞の類は表現者の態度に属するものを比較的直接に表す語であるとし、遠江国の防人の歌にある4325・4327にみえる「も」という助詞に注目して、「それに併せてこれも」という併説の意だけではないことを確認した。特に願望・希求ないしは強い意思を表す歌では「せめて〜でも」「いっそ〜でも」のように感情をこめて指示・強調したり、感動・詠嘆の意を添えており、「も」の本来のすがたとして考えられるとした。以上のように、文法的説明などの客観的根拠をもってひとつの具体的表現の理解に迫るという歌の解釈の方法を示した。"