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単著/共著 |
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論者名 |
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発行所 |
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発行番号 |
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掲載頁 |
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巻番号 |
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対象歌番号 |
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対象歌句番号 |
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歌作者データ |
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参考歌番号 |
4295, 3810, 3978, 3980, 2031, 4464, 488, 2678, 1518, 2048, 2406, 2851, 3124, 2627, 1612, 2630, 3427, 1789, 2211, 2473, 2558, 2919, 2951, 2973, 2975, 3948, 3950, 4306, 4334, 4427, 516, 515, 3791, 4404, 4405, 4420 |
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キーワード |
紐,ただに,ただにあらねば,ただならずとも,紐ときあく,秋風,解く,紐ときあく,額田王,結ひし紐とく,著けし紐とく,著けし,ヒラキテ,開けて,アケテ,『万葉代匠記』,著く |
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論文要旨 |
巻20の4295,巻11の2627の紐に関する歌二種について述べる。前者について,万葉語「ただに」は「全用例四二例のうち殆んどは直接に二人が相逢ふ意に用ゐられ」るとし,「ただに」「ただにあらねば」「ただならずとも」の表現を検討して「直接逢はないにしても」の意とする。また「紐ときあく」は「秋風」とのつながりを考慮し,「愛人の訪れでない秋風の訪れ,共寝ではない寛ふための紐とき,そんなニュアンスを上句に持たせつつ,いい人に直接逢ふのではないが,さあ皆さん紐を解いて伸び伸びやりませう」と解釈する。後者については,「第四句を『解く』にかけ,その主体を妹と考へるのが正しい」とした上で,「著けし」の語について「結ひし紐とく」と「著けし紐とく」の二つを比較し,「『著けし紐とく』の場合は,相手の衣服に縫ひつけ魂ごめして結んだ紐を解くと理解す」るのが正しいとする。「何かの事情で逢へない期間があり,その後の逢瀬にその紐を女が解くのであり,その行為は,お互の全き姿を喜び合ふ行為でもあれば,相逢はぬ間の男の誠意を喜びつつも微かな不安を問ひ正す女心を含んだ行為でもあつて,やがてそれは共寝へとも続いて行くのであらう」とする。"
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