万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
東歌の「可牟思太」「可牟能禰」について
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
後藤利雄
 ふりがな
ごとうとしお
 発行年月
1963/4
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
47
 掲載頁
1321
 巻番号
14
 対象歌番号
3438, 3516
 対象歌句番号
3438-3,3516-3
 歌作者データ

 参考歌番号
3404, 3405, 3405或本歌, 3406, 3407, 3412, 3415, 3416, 3417, 3418, 3420, 4321, 3423, 3430, 3497, 3515, 3566, 4350, 4370, 4374, 4380, 4391, 4392, 4402,
 キーワード
可牟思太,可牟能禰,カミ(上),カミ(神),ミ(甲類・乙類),カム,対馬の嶺,下雲,対馬の防人
 論文要旨
3438番歌第三句の「可牟思太」は「上志太」と、「かむ」に「上」の字をあてる従来の説を疑問視する。上代の国語ではカミ(上)のミは甲類、カミ(神)のミは乙類の仮名で表記され、「カミ−カム」という変化は乙類の音を持つ方にみられることから、カムシダのカムには「神」があてらる方が適切とする。また、同様に3516番歌の「可牟能禰」も上ではなく神とし「神の嶺」とすべきことを、「対馬の嶺」、「下雲」の語や気象的あるいは地理的観点を交えつつ論じる。3516番歌は、対馬から脊振山系を望見して作った歌とする。"