万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
石橋と岩橋
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
井手至
 ふりがな
いでいたる
 発行年月
1963/10
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
49
 掲載頁
2732
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
86, 196, 557, 597, 962, 1126, 1283, 2288, 2701, 3230, 3257, 3311, 3313, 3329, 3425, 3880, 4003, 4310, 記10, 記69, 紀19, 紀107, 古今933, 後撰986, 拾遺1201, 後拾遺758, 新古今1405, 続後撰886, 続古今1048, 続古今1122, 新後撰1099, 新拾遺1270
 キーワード
古辞書,類聚名義抄,新撰字鏡,倭名類聚抄,倭名箋注抄,爾雅,古訓,日本霊異記,三宝絵,遊仙窟,古事記,日本書紀,播磨国風土記,祝詞,枕詞
 論文要旨
「石橋」、「石走」などと書かれて「イハハ(バ)シ」と訓まれる語があるが、はたしてそう訓むことが妥当かどうかについて論じる。現在迄のこの訓には積極的な根拠がないと指摘した上で、「石(イシ)」と「岩(イハ)」の違いを考えることが必要であるとし、古辞書などを参考すれば両者には古代においても、石よりも質量的・物質的により大きなモノが岩と認識されていたことを指摘する。その上で、それらは歌意から考えて川に列べられた踏み石、飛び石と判断されるものを指しているのであり、人により運搬可能な大きさのモノであるから「イハ」より「イシ」と訓まれる方が穏当であると結論付ける。"