万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
高市挽歌論
 論文サブタイトル
高木氏の所論に關連して
 単著/共著
単著
 論者名
吉田義孝
 ふりがな
よしだよしたか
 発行年月
1964/4
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
51
 掲載頁
112
 巻番号
2
 対象歌番号
199, 200, 201
 対象歌句番号

 歌作者データ
柿本人麻呂
 参考歌番号
167
 キーワード
高木市之助,舎人,壬申の亂,やすみししわが大王,伊藤博,宮廷集團,齋藤茂吉,民謡,西郷信綱,吉永登,皇子尊
 論文要旨
高市皇子挽歌をふまえた、高木市之助氏の人麻呂舎人説に対する疑問から、高市皇子挽歌の再検討を行い、長歌第91句以下の高市皇子の殯宮の叙述、作者の感慨の部分、及び反歌より、この挽歌における作者人麻呂の位置が、高木氏のいう舎人とは明らかに異なり、それらを対象的に眺めるより高い立場、すなわち官僚として天武側近に侍した大舎人の一員にあることを明らかにし、また長歌冒頭から第90句までの壬申の乱の叙述が、乱そのものを、その内面から、いわば叙事的に描くことを目的として取り上げられているのではなく、古代律令国家の建設者天武天皇の偉大な功業と、それにもとづく天武・持統の皇統の永続性を印象づけることを主要な目的として描かれていることを論証した。"