万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
大伯皇女と大津皇子
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
神掘忍
 ふりがな
かんぼりしのぶ
 発行年月
1965/1
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
54
 掲載頁
1329
 巻番号
2
 対象歌番号
105, 106
 対象歌句番号

 歌作者データ
大伯皇女
 参考歌番号
22, 163, 164, 165, 166
 キーワード
大津皇子,倭建命,西郷信綱,伊波普猷
 論文要旨
大伯皇女による巻二・一〇五、一〇六の二首は、従来大津皇子の謀反と関わって論じられてきた。この二首について大津皇子のおかれていた政治的、個人的立場や斎宮であった大伯皇女の周辺状況を考察することにより、従来説を補強する。また、古事記所伝の倭建命と倭媛命についての話や沖縄の「をなり信仰」等に触れて、大津皇子が危急の際に大伯皇女を訪れた事実の上には、同母兄弟と姉妹の間にあった信仰的形態の残映が見られると述べる。大津皇子の伊勢下向が謀反と切り離せないものであることを指摘し、このような状況下においてこそ、二首の切迫した緊張と哀切な心情の流露が見られたと解する。"