万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
人麻呂作「獻泊瀬部皇女忍坂部皇子歌」の考
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
橋本達雄
 ふりがな
はしもとたつお
 発行年月
1967/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
64
 掲載頁
1120
 巻番号
2
 対象歌番号
194, 195
 対象歌句番号

 歌作者データ
柿本人麻呂
 参考歌番号
45, 131, 135, 167, 168, 169, 196, 197, 198, 199, 200, 201, 235, 261, 892, 1682, 3295, 3962, 4101
 キーワード
泊瀬部皇女,忍坂部皇子,題詞,左注,河島皇子,挽歌,西郷信綱,そこゆゑに,大野保,嬬,敬語,山本健吉,代作,問答歌,民謡,命,殯宮の時,殯宮挽歌,武田祐吉,獻‥‥歌
 論文要旨
解釈の一定しない巻2・194,195において、当該歌の題詞が夫河島皇子よりも、泊瀬部皇女・忍坂部皇子に重点を置いていることを指摘した。長歌では、従来検討されなかった当該歌における人麻呂の立場についての考察を行い、一首一貫して人麻呂の立場からの語がないことを明かにし、さらには、前段が忍坂部皇子、それを受けて後段を泊瀬部皇女が歌った形を取っており、ともに亡き河島皇子に訴えかけている問答形式となっていること究明した。また、この挽歌は人麻呂が忍坂部皇子から依頼されて作り、泊瀬部・忍坂部の二人を中心とした私的な場で発表された作品であり、これらの条件が人麻呂を駆って、殯宮挽歌の型を破る斬新な発想をこの歌に与える結果となったと論じた。"