万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
飛鳥白鳳遺文と古事記の文体
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
西宮一民
 ふりがな
にしみやかずたみ
 発行年月
1967/10
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
65
 掲載頁
2546
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ
 参考歌番号

 キーワード
飛鳥,飛鳥期,白鳳,白鳳期,遺文,古事記,上代文体,文体,文体論,文章史,漢文体,シンタックス,構文論,和文体,表語文字,表音文字,宣命書き,変体漢文体,措辞法,語序,敬譲語,敬語,和語,倒読,『古京遺文』,『古事記』,太安万呂,漢文形式
 論文要旨
文体の面から飛鳥白鳳の遺文と古事記の文章について考える。まず白鳳・飛鳥時代の遺文を漢文体・和文体・変体漢文体の三分類した結果,金石文は黎明期以降〈漢文体〉が用いられ,飛鳥期(推古時代)以降〈変体漢文〉が現われ,白鳳期以降〈和文体〉が現われる。また,その他の資料についてもほぼ同傾向だが,ただし〈和文体〉が現われるのは飛鳥期の末ごろとなることがわかる。上代日本人にはこれら三文体の文体意識があったと著者は分析する。また更に,前代遺文の漢文形式における和文化と異なり,古事記文体の和文化が漢文形式の徹底的な活用による(倒読法と助字による)新たな和文化である,との知見も示している。"