万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
上代文献と「虎狼」「熊狼」
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
曽田文雄
 ふりがな
そだふみお
 発行年月
1968/5
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
67
 掲載頁
5760
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
1636, 3833, 3885
 キーワード
虎狼,熊狼,狼,虎,水野祐
 論文要旨
宇津保物語の動物名の配列について、「狼」は単独で用いられることがなく、外国の場面をふまえた時には「虎狼」、国内を語る時には「熊狼」、という配慮があった。中国の文学作品には、他にも「虎」のように我国に生息しない動物名が「狼」の語を伴ったものが見えるにもかかわらず、「虎狼」のみが選ばれた理由を考察する。上代文献から、「虎」と「狼」は共に畏怖すべき獣であることを指摘、「虎狼」という結付きが生まれたと考える。また、出雲風土記における動物名の表記の順から、「熊」「狼」が我国に生息する動物の代表として挙げられていたとし、「熊狼」の連接はその点によると考える。"