万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
大伴淡等謹状
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
小島憲之
 ふりがな
こじまのりゆき
 発行年月
1970/10
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
74
 掲載頁
19
 巻番号
5
 対象歌番号
810, 811
 対象歌句番号

 歌作者データ
大伴旅人
 参考歌番号
793前書簡文, 812, 904
 キーワード
812前書簡文,謹状,状,劉D2458,呉訥,徐師曽,行状,書,幸甚幸甚,片時,シバラク,カタトキ,筆不尽言,書状と物品
 論文要旨
巻5・810番、811番の「謹状」「幸甚幸甚」「片時」に関して考察する。まず、題目の「大伴淡等謹状」については、書状につけて物品を送付する場合、物品は文の冒頭に挙げられており、よって、題目は編纂者の付した題詞であると言及する。また、「謹状」で結ばれる例に「行状」「状」「書」があることから、旅人の書簡は往来的な意を持つ「状」「書記」と見ればよいことや「幸甚幸甚」が書簡の結びの言葉であることを論じる。「片時」については、現代語のニワカニ(シテ)・タチマチ・ハットシテなどに当たるとしている。なお、巻5・793の「筆不尽言」に関しても書簡文の結びの常套語であることを指摘している。"