万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
磐姫皇后
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
鴻巣隼雄
 ふりがな
こうのすはやお
 発行年月
1957/6
 発表雑誌名
上代文學
 特集タイトル

 発行所
上代文学会
 発行番号
8
 掲載頁
914
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
85, 86, 87, 88, 89, 90
 キーワード
宋書,倭の五王,伝誦的世界,開明的世界,交替期,恋愛譚,仁徳天皇,磐姫皇后,叙情詩
 論文要旨
古代日本の文学の最初の胎動期として、萬葉集においては雄略から推古までがあてられる。この期に属する歌の数は仁徳、允恭、雄略の治世代に際立って多い。仁徳から雄略は宋書に活動が記された著しい時代であるが、文学的にも伝誦的世界から、文字による開明的世界への交替期であった。新旧交替の啓開を担う仁徳朝には物語風の恋愛譚が集中しており、その主役は磐姫皇后であった。萬葉集における磐姫の作品は記紀の恋愛譚が源流にあるが、叙情詩として伝誦的世界から脱皮し、人間として立体化した姿を映している。"