万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
奈良朝宮廷歌巻
 論文サブタイトル
万葉集巻六の論
 単著/共著
単著
 論者名
伊藤博
 ふりがな
いとうはく
 発行年月
1972/9
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
80
 掲載頁
3750
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
1043, 1065
 キーワード
巻六,編纂,奈良朝,福麻呂集,巻三,巻九,宮廷讃歌,吉野賛歌,養老七年,聖武天皇,雑歌,古歌,行幸歌,笠金村,車持千年,山部赤人,柿本人麻呂,
 論文要旨
萬葉集巻六は奈良朝「雑歌」の内、年代明記の歌を収めているという明らかな編纂方針の他、もっと内面的な意図が認められるとして巻六の在りようについて論じる。巻六には年次を記さない福麻呂集の歌が対補されているが、これは巻六が巻三・九以上に”奈良朝宮廷歌巻”としての意識されていたためであり、そこに収められている歌は御製歌、応詔歌、行幸時の賛歌、宴席歌と解されることから明らかとする。続いて、巻六の巻頭歌が金村の吉野讃歌であることの重要性を指摘する。これは人麻呂の吉野讃美を承けた吉野讃歌であって、この配置には聖武天皇の御代を言祝ぐことと、そして巻六を巻一の”古宮廷歌巻”に対する”今宮廷歌巻”として位置付けようとする編纂者の意図が存在すると指摘する。"