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単著/共著 |
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論者名 |
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掲載頁 |
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巻番号 |
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対象歌番号 |
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対象歌句番号 |
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歌作者データ |
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参考歌番号 |
2125, 2717, 3946, 4003, 4006, 4018, 4093, 4106, 4177, 4213, 貫之872 |
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キーワード |
三辺清一郎,東風,アイノカゼ,風位考,風名の発生,谷風,コチカゼ,春風 |
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論文要旨 |
家持が4017の初句「東風」に「安由乃可是」と注記したことについて、三辺清一郎氏の論や従来の説に疑問を呈しつつ論じる。まず、分類的呼称を持つ風名を検証し、風名の発生は、方位よりも、古代人の生活にもたらす利害に大きな比重があったと論証する。次に、当時の官人が学んだと見られる漢籍の用例から、穀物の風である「谷風」が「東風」であることを確認する。そして漢籍における「東風」が、春風の異名であったことを指摘し、中国文化渡来の時に、わが国において風の性向が酷似しているコチカゼに「東風」の字を与えたとする。そして、表日本の出自の家持は、鯒の活動と関わり認識されたコチカゼが越の国の一円になく、鮎の活動と関わり風名が発生した、アイノカゼが春風の意をもっていることを珍しく思い注記したのであろうと結論付ける。"
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