万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
古事記の文体の特殊性について
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
藤井信男
 ふりがな
ふじいのぶお
 発行年月
1962/5
 発表雑誌名
上代文學
 特集タイトル

 発行所
上代文学会
 発行番号
12
 掲載頁
2024
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号

 キーワード
尓,本居宣長,播磨風土記,幸行,看行,聞看,宣命,小野田光雄,小島憲之
 論文要旨
古事記に多く用いられている接続語「尓」は漢文にない特殊な用法である。本居宣長は「ここに」と読んだが、古事記の接続詞以外の「尓」は「この」「これ」と読むのが妥当と考えられ、播磨風土記や法華経の「尓時」も「このとき」とよんでよいと思われるため、転じて「ここに」に流用されることは肯定できる。「幸行」(いでます)「看行」(みそなはす)「聞看」(みそなはす)なども漢文にはない用字法だが、宣命の文章の用字法の中に同様のものがある。宣命体以前、天武天皇時代に古事記のような文体が使われていたと想定できる。"