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単著/共著 |
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論者名 |
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掲載頁 |
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巻番号 |
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対象歌番号 |
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対象歌句番号 |
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歌作者データ |
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参考歌番号 |
160, 194, 306, 327, 360, 746, 1136, 1222, 1833, 3073, 3582, 3868, 4103, 4133, 記歌謡30, 37 |
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キーワード |
ツツム,D34372,ツト,タタム,タマ,藻,男性母音構造,母音の交代,川端善明 |
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論文要旨 |
集中ではしばしばツツムという語による限定を加えて思う人に贈り物をしたい気持ちを表す歌が詠まれる。包むことの不可能な対象にさえ用いられるツツムという行為に対して上代人の抱いていた特有の思考形態を探る。ツツム行為は、神話の火打袋や、4133番歌など袋を贈る例の示すような、呪力を封じ込める意味を持ち、「ことだま」の信仰に類似した古代的な観念が行為を支えていると述べる。625番歌の贈り物から知られる藻に包む行為は、万葉集中の「藻」が冠する接頭語「タマ」の持つ神秘性を重視し、ツツム行為自体に込められた意味との関わり説明する。また「D34372」の字で示す、ツトは可視的な形状に基づく名であり、ツツムとの意味的な連帯は構造上母音交代の関係にあることからも説明できると指摘。両語を分析し、ツツムを中心に語形的に関連する語を拾い上げて補強しつつ、行為の意味を、対象を外部との接触を遮断する形で他の物質で完全に覆うこと、対象の質、量が時間的、空間的な隔たりを超えて元のままに保全すること、現地点から離れた所にある他の個体の元へ移動させ、その個体の摂取に供することと把握する。"
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