万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
福麻呂の宮廷儀礼歌
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
清水克彦
 ふりがな
しみずかつひこ
 発行年月
1974/12
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
86
 掲載頁
113
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
29, 36, 317, 322, 907, 917, 920, 923, 938, 995, 1005, 1006, 1047, 1050, 1051, 1052, 1053, 1054, 1055, 1057, 1058, 1065, 1066, 1067, 1988, 3993, 4160, 4161, 4445
 キーワード
田辺福麻呂,宮廷儀礼歌,橋本達雄,柿本人麻呂,山部赤人,笠金村,国見歌,福麻呂の叙景表現,対句
 論文要旨
福麻呂の宮廷儀礼歌について、人麻呂、赤人、金村などの作品と比較しつつ、その作歌精神を考察する。まず、福麻呂の宮廷儀礼歌の基盤となっていた、奈良朝の宮廷儀礼歌一般に共通する性格を指摘する。福麻呂歌は、特に赤人の表現を継承し、客観的な一面を持っていたとする。次に、そのような基盤の上に福麻呂が創造した独自の表現として、その叙景表現に着目する。福麻呂の景は、赤人とは異なり、事実や人間の個にそくしており、流動的な、不安定な情を感じさせるものとなっていたとする。しかし、それでもなお宮廷儀礼歌として成り立ち得たと論じ、それゆえ、福麻呂を宮廷歌人の末流として位置付ける。"