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論文要旨 |
| 巻4・773第四句目「練乃村戸二」のムラトの意味について、従来の村人説や、占(ウラヘ)説、腎(ムラド)説などは、ト音の甲乙の違いや、音韻変化の不自然さ、歌の背景の不適切さなどから承認し難いことから、774番歌の「練乃言羽」との対応関係から「ことば」に関するものと考える。ムラは名詞に冠して群がったものや同種のものの集合体を表す接頭語で、甲類トは「のりと」のトであると指摘する。トは記紀の「チクラオキト」の解釈を参考に、人を呪縛するような重大発言を意味し、第三句目の人物を表した固有名詞「諸弟等」が、このムラトの発言者、使者として家持と坂上大嬢との間をつないだと解する。一首は第一句の物言わぬ木に色で欺く紫陽花を想定し、その欺きを口達者な諸弟と対比させた趣向で、727番歌より続く家持と大嬢とのやりとりからは、二人は親密な関係にあって、その間にある使いを重々しくみたてることで、からかいの気分で共に歌の世界に遊んでいると解釈する。"
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