万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
上代人と常世の国
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
丸山林平
 ふりがな
まるやまりんぺい
 発行年月
1962/11
 発表雑誌名
上代文學
 特集タイトル

 発行所
上代文学会
 発行番号
13
 掲載頁
712
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
723, 1804, 4063
 キーワード
古事記伝,常世,常夜,橘,亀,鰐,タヂマモリ,孤島漂着譚,仙境淹留説話
 論文要旨
古事記伝で示された「常世」の語の解釈には誤りがあり、トコヨ・トコヨノクニには永久不変というひとつの意義しかない。上代人にとっての常世の国は富裕と長寿の国であり、理想郷であって現実のものではない。常世の国に関する伝説を見て行くと、橘・鶏・鰐・つりばり争いなど、南方とのつながりがうかびあがり、明らかに常世の国の物語の原始的要素は南方からの伝播であって、それが上代人により理想郷にまで昇華されたのである。"