論文タイトル |
|
論文サブタイトル |
|
単著/共著 |
|
論者名 |
|
ふりがな |
|
発行年月 |
|
発表雑誌名 |
|
特集タイトル |
|
発行所 |
|
発行番号 |
|
掲載頁 |
|
巻番号 |
|
対象歌番号 |
|
対象歌句番号 |
|
歌作者データ |
|
参考歌番号 |
13, 150, 210, 213, 2377, 3255, 3933 |
|
キーワード |
|
論文要旨 |
巻1・23,24番の唱和歌を基に「うつせみ」ないし、枕詞「うつそみ」の意味を探る。23番歌第一句は「打ち麻ー打つ麻」は「続(=績)オむ」の、24番歌の「うつせみ」は「現し麻績み」の義で、それぞれ「ち」「し」音が変化・約され、「績み」のウ音が約脱したものと考える。「麻(ソ)」は「麻(ヲ)」と不可分であり「現しソ績み」は「現しヲ績み」と同等であることを述べ、さらに「麻(ヲ)」が「緒(ヲ)」と同源であって、「玉の緒」など「命」に通じることから「うつせみ」の語は原義として含む「現し命」「魂の命」を表していると指摘する。限りある「魂の命」も長くとの願いから「代々」をなす意で「継ぐ」べきことが歌われ、人事の無常を知り、命を惜しんだ万葉人の不断の継ぎの切実さが含まれると述べる。「うつそみ」と「たまのを」の原義の関連を提示し、また人麻呂の挽歌に見える死者と生者のつながりへの志向についての考察を加えつつ、麻続王の傷歌から人麻呂の哀歌へと「うつそみ」の意味をあと付ける。"
|
|
|
|
|