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論文要旨 |
巻15の遣新羅使人歌題詞中にある「分間の浦」について諸注釈では、現在の大分県下毛郡今津近くにある和間辺りや、万間の誤字として間間崎に比定される。これに対し、これらのよった地名辞書の記載の曖昧さを指摘し、当時の中津市付近の地形や地名を史料に基づく調査により再検討する。「豊前志」が分間浦は間々浜であるする説に賛同して現在の田尻付近とし、また、付近神社の奉納地図に通称まま浜を「和間鼻」と伝える点や、遣新羅使人の詠んだ他の歌から海に突き出た砂州の西側の浜に停泊したと考えられる点などから、和間鼻西側の地と推定する。"
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