万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
恋愛文学の発生基層
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
中塩清臣(中鹽清臣)
 ふりがな
なかしおきよおみ
 発行年月
1963/7
 発表雑誌名
上代文學
 特集タイトル

 発行所
上代文学会
 発行番号
15
 掲載頁
411
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
85, 86, 87, 88, 90, 971, 1019, 1020, 1021, 4245, 3044, 3210, 3264, 3265, 3274, 3275, 3329, 3339, 3723, 3724, 3725, 3726, 3752, 3962, 3982, 4101, 記89, 記90, 記101, 古今407, 古今409, 古今484, 古今962
 キーワード
中臣宅守,狭野弟上娘子,歌物語,ことのかたりごと,ほかひびと・くぐつ,相聞,挽歌,磐姫皇后,恋愛文学,たづ,こひ,むかへ,たまごひ・たまむかへ,羇旅歌,石上乙麻呂,よみうた,貴種漂泊綺譚
 論文要旨
万葉集巻十五の中臣宅守・狭野弟上娘子の作品抄の編集態度は、歌物語としての処理によっており、日本の書簡体恋愛小説の濫觴をしめす。そこに正史と伝説、芸術作用の連鎖反応の軌跡も肯うことが可能だろう。ここでそのプロローグの四首と、相聞の第一である磐姫皇后の四首を照合してゆくと、霊乞ひをめぐる観念形態が異性間の恋愛関係にまでひろがり、挽歌だったものがその共通基層により相聞と解釈された、恋愛文学の発生基層の序列・形成工程の路線をさぐりだすことができる。"