万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
旅人の帰京行程
 論文サブタイトル
宮本氏に関連して
 単著/共著
単著
 論者名
林田正男
 ふりがな
はやしだまさお
 発行年月
1976/3
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
91
 掲載頁
1019
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
959
 キーワード
大伴旅人,大宰府,帰京,続日本紀,藤原広嗣の乱,駅制,九州,宮本喜一郎
 論文要旨
大伴旅人の大宰府からの帰京行程について考察する。芦城駅家で詠まれた巻4・568〜571の歌は、旅人の出発に先立っての予餞の宴であり、巻6・965〜968の水城の歌とかかわらせて帰京行程を考えるはできないと論じる。旅人は太政官符の規定通り水城を立ち、北上、福岡市から玄界灘に沿って北九州へと至り、その後も陸路を辿って帰京したと論じる。旅人は、鞆の浦において亡き妻を偲び歌(446〜450)を詠む。従来、この歌に「浦」、「崎」とあることから旅人の帰京が海路であるとされてきたが、それは他の歌によってもたらされた先入観によるものと指摘する。また集中では、旅の行程に海路が含まれる時には「海路」と明記され、さらに「上道」(966左注)と記される時は陸路をとったことを示すとも指摘する。"