万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
赤人の吉野
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
坂本信幸
 ふりがな
さかもとのぶゆき
 発行年月
1976/12
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
93
 掲載頁
1624
 巻番号
6
 対象歌番号
923, 924, 925, 926, 927
 対象歌句番号

 歌作者データ
山部赤人
 参考歌番号
27, 36, 37, 266, 372, 907, 908, 909, 910, 911, 912, 913, 914, 915, 916, 920, 921, 922, 1047, 1898
 キーワード
見,見れど飽かぬ,見ることのたまふり
 論文要旨
持統朝に柿本人麻呂の吉野讃歌において成立した「見れど飽かぬ」という表現は、以降の吉野讃歌に決定的な影響を与えるが、人麻呂の影響著しい山部赤人の吉野讃歌においては、その重要な讃美表現「見れど飽かぬ」を用いるどころか、「見」を排除した趣さえある。また、対句内の指示語の用法においても人麻呂と異なる点が見られる。このような伝統の継承と変易といった点に注目し、考察を加え、神亀元年の聖武天皇吉野行幸時の赤人歌の持つ意味と、赤人の立場とを解明した。"