万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
上代における道祖神の呼称について
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
井手至
 ふりがな
いでいたる
 発行年月
1977/8
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
95
 掲載頁
1320
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
17, 79, 131, 175, 427, 567, 886, 942, 2555, 3240, 3335, 4008, 4009, 4328, 4408, 4432, 記3, 紀119
 キーワード
道祖神,道の神,手向け神,呪術,祝詞,古語,語源,古事記,日本書紀,猿田彦神,出雲風土記,常陸風土記,東大寺諷誦文稿,和名鈔,新撰字鏡,武田祐吉
 論文要旨
古代の道祖神について論じる。この神の役割を「祖の神、賽(幸)の神」などの古形「障へ」に遡り、詳述しようとするものである。「障へ」は当然ながら天然・人工のそれぞれの関所、通行の妨げとなることを表す。また、この神は別名「ふなとの神」、「くなとの神」とも言われ、それは「船門(ふなと)」、「隈門(くなと)」であり、これも集落など人の出入りのある場を指すと考えられる。これら道祖神とは名こそ漢風であるが、日本古来の集落に入ってくる者の障害、逆に内なる者にとっては守護神に違いなく、結果そこを通過しようとする時には、それらの神に手向けの儀式が行われ、その時の歌が萬葉集に収められたと論じる。"