万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
「あり」を前項とする複合動詞の構成
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
内田賢徳
 ふりがな
うちだまさのり
 発行年月
1979/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
101
 掲載頁
1536
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号

 キーワード
「あり」,複合動詞,接頭語,様態,動作動詞,状態動詞,動作過程表現型の動作動詞,動作結果表現型の動作動詞,継続動詞,瞬間動詞,「渡る」,「来」
 論文要旨
今日の、「あり」を前項とする複合動詞形態(以下、「あり〜」)においてその「あり」を「接頭語」として扱う通説に対して、そのような形態の「あり」は実質的な意味を述語的なものとして持っていると論ずる。「あり〜」の後項に来る動詞が同じく複合動詞の後項に来ている例を検討し、後項は前項に対して様態的に下位であるという関係を導きだす。そして、それは「あり〜」においても同様であり、「あり〜」は「あり」に対して語彙的に下位で、一つの動詞としてあるとする。加えて、述語としての動作態様という形式面においても、後項に結果型−瞬間動詞的なものを持つことによって、「あり」が持っている状態性が「あり〜」では結果存続的なものとして現れ、全体として持続的な意味を持つようになるという。"