万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
「可〃良波志」の「〃」
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
犬飼隆
 ふりがな
いぬかいたかし
 発行年月
1979/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
102
 掲載頁
1828
 巻番号
5
 対象歌番号
800
 対象歌句番号
800-8
 歌作者データ

 参考歌番号
815, 記11
 キーワード
萬葉仮名,踊り字,一字一音式表記,古事記の諸本,日本書紀の諸本,踊り字の「連続表示機能」
 論文要旨
上代文献で同音節の連続を一字一音式に表記する場合、同じ万葉仮名を二つ続ける型(以下AA型)は伝写の過程で生じたもので、上代にはAA型は用いられなかったということを論ずる。まず、万葉集、古事記の伝本のAA型は主に改行の時に現れるということを導きだし、本来はそれらは万葉仮名と踊り字を使った型(以下A〃型)であったとして、さらに、日本書紀の伝本を検討し、AA型が現れるのは西暦1000年くらいであり、訓読法の影響が考えられるとする。また、AA型が採用されなかった理由は、A〃型の踊り字が「連続表示機能」を持っており、違う万葉仮名を続ける型(AB型)と住み分けが行われていたためとする。"