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キーワード |
| 古事記,日本書紀,雄略天皇,童男,倭建命,高崎正秀,折口信夫,小さ子,柳田国男,類型,物語化 |
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論文要旨 |
| 目弱王の乱の段における雄略天皇は、古事記では誠に猛々しく粗暴で、「当時童男」であったと前後に矛盾する記載がなされている。これは最も英雄的な熊曾征伐の場面で倭建命が「倭男具那」と名乗っているのと同様に、童姿の者が武勇をふるうという意識で語られたものといえる。しかしそれだけではなく、「童」が神に近い存在であり、神が童の姿で出現するという古代信仰を背景に考えると、これも神の子の物語として描かれたものであり、雄略天皇に付会した神話的伝承であったとわかる。「若武」の御名や伝承の構成においても倭建命の伝承との類似がみられ、雄略天皇の伝承が類型的発想をもって語られたことを示す。"
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