万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
萬葉集の字余り
 論文サブタイトル
そのひとつの形
 単著/共著
単著
 論者名
毛利正守
 ふりがな
もうりまさもり
 発行年月
1981/3
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
106
 掲載頁
4348
 巻番号
2
 対象歌番号
133, 142, 1316, 1348, 1520, 1601, 1783, 2720, 2909, 3110, 3658, 3668, 3818, 4094, 4107,
 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
127, 133, 142, 210, 682, 737, 1316, 1348, 1520, 1529, 1543, 1601, 1766, 1783, 2120, 2260, 2284, 2720, 2905, 2909, 2926,
 キーワード
字余り,5音節目の第二モーラ,単語結合体,単語連続,単独母音,リズム,
 論文要旨
字余りを生じにくいbグループであっても、句中の「五音節目の第二モーラ」以下の位置に単独母音がある場合には規則的に字余りを生じるという事実について論じたもの。句中に単独母音を一つだけ含むbグループ(7音句)の字余りと非字余りとを比較すると、句頭から「5音節目の第二モーラ」以下に母音が位置する場合には字余りを生じるが、それ以前に母音が位置する場合には字余りを生じていないという事実がある。この事実は、aグループに字余りが多いことと併せて、和歌の詠み方にかかわるものと考えられる。さらに、句中に単独母音を2つ含む字余り句の場合にもこの規則性は有効である。なぜならば、一方の単独母音が「単語結合体」の状態にあるために前接音節と結合して字余りを生じているとみられるのに対し、もう一方の単独母音は「五音節目の第二モーラ」以前に位置しており、ここでは字余りを生じていないと判断されるからである。したがって、「五音節目の第二モーラ」以下に単独母音がある場合には字余りを生じると結論付けられる。"