万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
古代日本語の光感覚
 論文サブタイトル
語根kag-をめぐる意味の構造
 単著/共著
単著
 論者名
木村紀子
 ふりがな
きむらのりこ
 発行年月
1981/6
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
107
 掲載頁
113
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
45, 46, 47, 48, 49, 199, 207, 210, 213, 264, 372, 428, 897, 950, 951, 1008, 1047, 1062, 1082, 1428, 1526, 1622, 1804, 1816, 1835, 2104, 2157, 2159, 2311, 2391, 2394, 2509, 2642, 2664, 2700, 2841, 3085, 3138, 3222, 3250, 3314, 3886, 4192, 4199, 4255, 4290, 新撰萬496, 宇津保157
 キーワード
アカシ,アク,アケ,語尾母音の交代,クラシ,クル,クレ,クロタカシ,タク,タケ,フカシ,フク,フケ,時間意識,光,カゲ,カグ,カタチ,夕カゲ,非時,朝カゲ,カガヨフ,〜ヨフ,カギロヒ,玉カギル,人麻呂歌集,蜻,たつ,安騎野従駕歌
 論文要旨
語尾母音の交代によって一つの意味を核にして語の性格が相・用・体とかわる現象が日本語にはあるが、カグ・カガヨフ・カギロヒ・カゲなどの光の感覚にかかわる言葉が本来どのような意味であったかを調査した。カゲ(影)はカタチに対し、見えはするが固定した像をもたず手触りのないもののことであるとし、万葉集などの例からそれを確認した。またそれをもとにカガヨフ、カギロヒ、玉カギルの語の意味を考察し、kag-の語が物理的には光と水と熱と固形のたわむれの現象であり、古代の人々にとって不思議のことであったと推論した。"