万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
「折る」と「惜し」
 論文サブタイトル
萬葉集三九〇四番歌の解釈をめぐって
 単著/共著
単著
 論者名
山本登朗
 ふりがな
やまもととうろう
 発行年月
1981/6
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
107
 掲載頁
1425
 巻番号
17
 対象歌番号
3904
 対象歌句番号
3904-4,3904-5
 歌作者データ
大伴書持
 参考歌番号
1581, 1586, 2099, 392, 1750, 4318, 821, 1588, 828, 832, 1652, 4167, 1644, 2099, 1496, 2106, 4174, 815
 キーワード
折る,惜し,代匠記,全集,天平二年梅花宴
 論文要旨
万葉集3904番歌の下二句について、通説のように「折ることが惜しい」と解釈すべきでなく、代匠記、全集のように「折らないと惜しい」と解釈すべきであることを論ずる。その根拠として、万葉集中の「折る」と「惜し」に関連する歌を検討し、万葉集には、花を折ることに対する意欲的な姿勢が見られることを述べる。さらに、平安朝以降の和歌の例をあげ、万葉集に見られるような姿勢は受け継がれつつ、平安朝以降では花を折ることを惜しむ姿勢があらわれ、そのような姿勢が定着するのは一条朝のころであるとする。"