万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
巻十一・二五一〇〜二の問答歌三首について
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
岡嶌秀仁
 ふりがな
おかじまひでひと
 発行年月
1982/2
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
109
 掲載頁
3645
 巻番号
11
 対象歌番号
2510, 2511, 2512
 対象歌句番号
2511-5
 歌作者データ
人麻呂歌集
 参考歌番号

 キーワード
注釈,ゆめ,ク語法,代匠記,坂本信幸,口説き歌,隠る
 論文要旨
2510〜2512の問答歌三首の持つ問題点を扱う。はじめに2511番歌の5句目「恋由眼」の訓みについて論じ、定訓「コフラクハユメ」はありえない表現であるということを述べ、『古義』や『注釈』の「ナガココロユメ」という訓が、誤字説をとってはいるものの、穏当なのではないかとする。つぎに2510番歌が妻の許へ通う時の歌であることを論じ、三首が問答歌として成り立っていることを述べる。2510番歌は、口説き歌として理解すべきもので、『代匠記』のいうように妻のもとへ通う時の歌であり、通説のように帰る時の歌ではなく、そのように考えれば、この三首がすべて往路の時の問答歌であることになり、従来のように問答歌として疑問を抱く必要はないという。"